観光地として日本全国、世界中から観光客が訪れる古都・京都
京都に生まれ育った地元民オススメの喫茶店を紹介したい
今回はフランソア喫茶室
Contents
京都に多く残る純喫茶
意外にもコーヒー消費量やパン消費量が全国トップレベルだという京都。
学生が多く住む街であり、大学には学者や研究者も多く、
それがコーヒー消費量を牽引しているという説があるらしい…。
古き良き街並みの残る京都には
地元民に愛された歴史ある喫茶店が多く残っている。
京都四条のフランソア喫茶室と京都府民の思い出
京都の繁華街、四条。
木屋町の隣を流れる小さな高瀬川のそばに
四条通の喧騒を逃れるようにあるのがフランソア喫茶室だ。
白壁にステンドグラスがはめ込まれた西洋風の建物が歴史を感じさせる。
夜になると街灯がともり、さらに雰囲気がよい。
フランソア喫茶室の思い出
小学生の頃、はじめてフランソア喫茶室を訪れた。
母と父に連れられて、混雑する百貨店や商店街での
買い物をすませてクタクタに疲れていたはずが、
歴史を感じさせる落ち着いた店内は
子どもながらに気持ちが高揚した。
大学生の頃によく通ったという両親の思い出の喫茶店がフランソア喫茶室だった。
両親に連れてこられて数十年。
今では自分がフランソア喫茶室に通い続けている。
親から子どもに受け継いでいきたくなる
そんな愛され続ける喫茶店がフランソア喫茶室なのだ。
夜の22時頃まで開店しているのが嬉しい。
仕事終わりに気持ちを入れ替えたいとき、
友人や恋人との食事のあとにもう少しおしゃべりをしたいとき、
京都の街中から帰路へつこうとする阪急や京阪の駅のそばに
あるのでついつい入ってしまう。
数年前までは喫煙もオッケーだったので、
壁はタバコのやにで茶色く汚れていて、
それがまた古めかしくて良かった。
最近は禁煙になり、壁も白く塗り替えられている。
店内に置かれた木の椅子や机は、
少し端が擦り切れていて、それがまた緊張感を和らがせる。
よく頼んでしまう定番のメニュー
冬に決まって頼むのはフレッシュクリーム入りのコーヒー
このフレッシュクリームが美味しくて、
コーヒーが苦手な人でも飲めるように工夫されているようだ。
コーヒーの苦みがマイルドになり、
ここでしか味わえないコーヒーになっている。
このフランソア喫茶室のマークがとても可愛い。
このマグカップは売ってないのだろうか…。
家に置いておきたい。
夏は、カフェオレやアップルティーもよく頼む。
どちらも丁寧につくられていて美味しい。
あまりに暑い日はクリームソーダで涼むのもいい。
昔はケーキの種類も豊富だったが、
最近は観光客が増えたせいか、
種類が日によって決まっているようだった。
これを食べようと決めても
いざ注文するとなると、
売り切れていることもしばしば。
第二候補も頭に浮かべておこう。
ここの人気のケーキは
レアチーズケーキにブルーベリーのソースがかかったものだ。
優しい甘さとソースの酸味がちょうどよくて美味しい。
私はここのザッハトルテが大好きだ。
（人生で初めてザッハトルテと出会ったのはフランソアでだ。
ザッハトルテ好きがこうじて本場ウィーンにも行った）
重厚なスポンジケーキに甘いチョコレートの板
間に挟まるあんずジャムが絶妙で
これをホットコーヒーで流すと本当に幸せになれる。
少し小腹が空いていると食事系にも手を出す。
フレンチトーストは分厚くて
ホテルオークラっぽくて美味しかった。
小さなサラダがついていて、
イチゴなど季節のフルーツがひとつ
可愛くのっているのが良かった。
ハムチーズトーストは高そうなハムが
ベロンと一枚のっていてリッチな気分。
玉子サンドイッチの玉子はしっかりとボリュームがあって
二～三人でシェアした。
こういう厚焼き玉子系のサンドイッチは
京都らしいサンドイッチらしい。
野菜サンドもボリュームたっぷり。
このときは
ごぼうサラダのようなものがはさまっていて
シャキシャキと食べ応えがあった。
画像フォルダにはたくさんのケーキの画像が入っていた。
何十回も通っているので当然か…。
ケーキとともに思い出を振り返りたい。
これは洋ナシのタルトかな…？
しっかりめのタルト生地に大き目の洋ナシが入っててジューシー
これもよく食べた。
イチゴがたっぷりのっている。
あまりフランソアでフルーツがのったケーキは見ないので
珍しい。
パイ生地とカスタードクリームが美味しいミルフィーユ。
粉砂糖がかかっていて可愛らしい。
これもよく食べた。
これも季節のタルトだろう。
カボチャだった気がする…。
この一度しか食べてないようだ。
甘酸っぱいレモンクリームとたっぷりのメレンゲ。
レモンタルトの一番好きなスタイル。
重そうに見えるが、レモンの酸味でとても軽い。
焼き菓子にマカロンがあって、何度か頼んでいた。
流行するフランスのお菓子でイメージするクリームが挟まっている
軽い食感のマカロンではなくて、
サクッとした大きいクッキーという感じ。
なんともレトロな焼き菓子。
まだまだ写真があったがここら辺で…。
こうやってみると、もしかしたらケーキは全種類制覇しているのかも…？
どうやら人生で一番通っている喫茶店というのは間違いないらしい。
フランソア喫茶室へのアクセス
世の中の純喫茶ブームもあって、
休日の昼下がりは若い人が店の外まで列を作っていて、
なかなか気軽に入れなくなってしまった。
繁盛して歴史をつないでいってくれることが何よりも嬉しい。
これからもずっと続いてほしい喫茶店だ。
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